VALUの時価総額に大した意味はなく、むしろ困惑の原因になっている
VALU発行者一覧の表を作ってみました。ユーザーは有名な所から適当に抜粋しました(敬称略)。
- 本人所有VA数はVALUユーザーページの[保有中のVALU]から参照
- 流通VA数は[発行VA数]から[本人所有VA数]を引いたもの(つまり実際に売り買いが行なわれている数)
- 流通VA比率は[流通VA数]÷[発行VA数]
- 現在値は2017年8月24日時点の価格を参照
- 時価総額は1BitCoin=45万円で計算
- 流通時価総額 = [流通VA数]×[現在値]を1BitCoin=45万円で計算
これを見て分かるのは、まず流通VA数の少なさです。
上記で広瀬さんは時価総額100億円でトップですが、流通VA数は52です。
100億を実際に得るには現在の1000倍、49,948VAを現在値(円換算で約20万円)で買ってもらわなければいけません。それ売れます?誰が買います?
時価総額表記のワナ
VALUはユーザーごとのデータ画面に時価総額を表記しています。(現在はBitCoin換算ですが)
これがまるでユーザーの価値であるかのようになっており、実際にVALUのユーザープロフィールでは[◯月◯日時点で時価総額1位です!]という表記をよく見ます。
しかし時価総額の計算には[発行者の価値]よりも[発行VA数]が大きく関わってきます。
流通VA数が少なくても、[現在値]×[発行VA数]で時価総額は高くなりますので[発行VA数]が多いほど相対的に時価総額は高くなります。
現実の時価総額
前述の通り、流通していないVA(広瀬さんの例では49,948VA)は実際に需要があるのかわかりません。
そこで実際に金銭のやりとりが行われたVAから現実の時価総額を見てみましょう。
上記の[流通時価総額]がそれです。計算式は[流通VA数]×[現在値]です。
これを見ると、イケダハヤトさんの時価総額は50億円ですが、実際には4400万円程度になります。
つまり時価総額ではイケダハヤトさんの方が上ですが、流通時価総額では堀江さんの方が上です。
ハリボテの時価総額で飾っても、実際に動いている金額が少なければ意味がありません。
時価総額の無意味さがよくわかりますね。
おまけ
[流通時価総額]は実際に金銭のやりとりが行なわれている数字から導き出したものであり、発行者はこの数字と同程度の[売却益]を得ていると予測できます。
しかしVALUが10%の手数料を取っていますので実際に手にしている額はこれより少ないはずです。
逆にVALU側が手にする10%っていくらになるのでしょうか。
上記の表だけで計算しても、流通時価総額の合計は3億2888万円。その10%で3280万円です。 この13人の手数料だけでVALUは3280万円の利益を得ていることになります。 もちろんVALUを発行しているのは13人だけじゃないので、VALUさんはかなりのボロ儲けをしているようですね。