手数料の高いFX業社
MT4という高機能FXチャートソフトを使ってみたいと思い、色々と調べてみました。
すると海外のFX口座を開設したら無料で使えることがわかりました。
中でもX社(仮名)がやたらと検索にヒットします。個人ブログがいっぱいヒットするので見てみたら確かに良さそうなんです。
しかし気になったのがやたらとアフィリエイトが多いこと。なにこれ?提灯記事?
提灯記事とは
特定の個人や団体などについて、事実よりも良く見えるように誇張して書いた、新聞や雑誌の記事。
https://kotobank.jp/word/%E6%8F%90%E7%81%AF%E8%A8%98%E4%BA%8B-568865
さらに調べてみたら落とし穴が見つかりました。それは「スプレッドが広い」ということです。
スプレッド = 手数料?
スプレッドとはFX会社が提供する売値と買値の価格差です。
国内FX業社だとドル円のスプレッドは平均0.3銭くらいですがX社は1銭とのことです。(2銭との説もあり)
客の立場としてはスプレッドは小さい(狭い)ほど有利になります。
逆にFX業社としては大きいほど儲けに繋がります。
多くのFX業社は手数料無料と言っていますが、このスプレッドが実質の手数料になります。
FX業社がスプレッドで儲かる仕組み
下図は国内S社とX社のスプレッド比較表です。わかりやすくするために小数点第4位まで表していますが実際には3位までです。
平均スプレッド | 売り | 中央値 | 買い |
---|---|---|---|
国内S社 0.3銭 | ¥99.9985 | 100 | ¥100.0015 |
海外X社 1銭 | ¥99.9950 | 100 | ¥100.0050 |
僕はX社に口座を持っていませんので正確なスプレッドはわかりません。
しかし調べた限りでは2銭(高い!)との話もあるのでご注意ください
客AさんはX社で1万単位(100万50円分)を買い、すぐに売ったとします。
X社はAさんから100万50円で売ってから99万9950円で買い戻したことになりますので100円儲かりました。
このケースだと同じ値段で売り買いしているのでX社は儲かりましたが、実際の相場は変動します。
単純にAさんが100円で買って101円で売ってたらX社は損します。
そこでX社はヘッジします。
- Aさんに100万50円で売る
- S社から100万15円で買う(ヘッジ)
- Aさんから100万9950円で買い戻す
- S社に100万9985円で売る
この場合のX社の損益は
- Aさんに対して50 - 9950 = -9900円
- S社に対して 9985 - 15 = 9970円
- 相殺すると9970-9900 = 70円
Aさんが儲けようが損しようが、確実にX社は儲かります。
上記の例では海外X社は国内S社を使ったことにしていますが、実際には国内S社も0.3銭のスプレッドで利益を出していますので、それよりも良いレートの取引先を押さえています。
アフィリエイトで相乗効果
X社は客が儲けようが損しようがどっちでもいいのですが、客の売買回数が多いほど儲かります。
そこでアフィリエイトです。アフィリエイトで客を増やす作戦です。
びっくりしたのはgoogleで[X社 評判]と検索すると批判記事が見つかると思ったのですが、それすらもアフィリエイトまみれの記事で「悪い所もあるけどトータルでは良いところだよ!」という風にポジティブにまとめられています。
そして「スプレッドが広い」というネガティブなことはあまり書かれていません。
まとめ
- スプレッドが広い業者は質が悪いとは限らないが正確な情報が入りにくい
今回の記事を書くにあたってX社(仮名)の記事をいっぱい見ました。が、アフィリエイトまみれです。
記事の執筆者が儲かる仕組みなのだからX社の良し悪しを判断する材料にはなりません。
「スプレッドは広いけどそんなの問題じゃない」とか書いてあるけど「それ本気で言ってる?」としか思えません。
そんなわけで次回の記事は[手数料の高い仮想通貨取引所]です。(未定)