通貨を両替するといくらになるのかよくわからない件
最近仮想通貨で遊んでるんだけど、ふと疑問に思った。
「ロングって何?」
そう言われたら賢明な皆様は「はぁ?ロングって言えば買いポジだろ。素人かよ」とお思いになるでしょう。
じゃあ質問です。ユーロドルロングって何?ユーロ買うの?ドル買うの?
仮想通貨も絡めると
ETH / BTCのロングってどっち?XRP/BTCは?
実際にgoogle先生に聞いてみたらどれもこれも「ロングは買い!ショートは売り!」というサイトばかりヒットします。
いやそうじゃなくて。ETH / BTC
と言ったらどっちを買うの?というのが疑問なんすけど。。。
USD / JPYって何?
ほとんどの人が思い浮かべる通貨ペアはドル円。すなわちUSD / JPYだと思います。
1ドル100円と聞くと「1ドル買うのに必要なのは100円だな」と簡単に解釈できます。
この記事を読んでる人はほとんどが日本の方で、日常生活では円を使っている方だと思います。
そのおかげで「ロング=ドル買い」と感覚的に理解できます。
そしてUSD/JPY
という表記にも何の疑問を持ちませんが、なぜUSD
から始まるのでしょうか。
JPY/USD
じゃダメなのでしょうか。
色々と考え調べて以下の結論にたどり着きました。
USD / JPY
とは対象通貨 / 基本通貨
である。
ドル円は円が基本通貨です。基本通貨に対して対象通貨のドルを買うのでロングになります。
これをユーロドルに当てはめるとユーロが対象通貨でドルが基本通貨です。
つまりユーロドルロングとは基本通貨ドルで対象通貨のユーロを買うことです。
同様にETH / BTCのロングはイーサを買うことでXRP/BTCはリップルを買うことです。
ここまでのまとめ
USD / JPY
とは対象通貨 / 基本通貨
である- 基本通貨からみて対象通貨を買うとロングとなる
- 基本通貨からみて対象通貨を売るとショートとなる
さてここで再び質問です。
ドル円が120円だとすると円ドルはいくら?
ドル円 ⇔ 円ドル
まずここで大事なのはUSD / JPY
とは対象通貨 / 基本通貨
である、ということ。
円ドルだと逆になるのでドルが基本通貨になります。
1ドル = 120円
ということは120円 = 1ドル
ということです。
つまり円ドルレートは120円 = 1ドル
です!!
...なんかおかしいですね。
実はもう一つポイントがあります。それは対象通貨は1ポイントに換算するということです。
つまり円ドルレートは120円 = 1ドル
ですが、円を1円にしないといけません。
120:1 = 1: 1/120 1 ÷ 120 = 0.008333333
ということで、円ドルのレートは
1円0.008333333ドルとなります。
繰り返しますが対象通貨は1ポイント
と決まっているので
円ドルのレートは0.008333333ドルであると言い換えても問題ありません。
通貨ペアの計算方法
さて本題です。
ドル円だと直感的に計算方法もわかるのですが、仮想通貨同士の両替だとややこしくなります。
ETH / BTCでイーサをビットコインに両替する、逆にビットコインをイーサに両替する、小数点が多いことも有り頭の中はパニックです。
もう一度ドル円で考えてみましょう。
Q1. 手持ちの300ドルは何円に両替できるか
A1.
300ドル × 120 = 36000円 つまり 両替する前の値(対象通貨) × 基本通貨レート = 両替した後の値(基本通貨)
Q2. 手持ちの12000円は何ドルに両替できるか。
A2.
(x) × 円単価 = 12000円なので 12000円/ 円単価が答えになる。計算式は 12000 ÷ 120 = 100 答え 100ドル つまり 両替する前の値(基本通貨) ÷ 基本通貨レート = 両替した後の値(対象通貨)
だいぶわかりやすくなりました。
USD / JPYを表記の順番通り、USD→JPYに両替する時はレートで掛ける
そしてJPY→USDと表記(USD/JPY)の逆に両替する時はレートで割る
「順掛け逆割り」と覚えたら良さそうです。
まとめ
USD / JPY
とは対象通貨 / 基本通貨
である対象通貨
は必ず1
になる- なので交換レートは
1:120
等とする必要は無く120
だけで表現できる - 対象通貨から基本通貨に両替する式は
対象通貨 × レート
である - 基本通貨から対象通貨に両替する式は
対象通貨 ÷ レート
である
追記
Bittrex.comでは表記が違うようです。
LTC/BTC
がBTC-LTC
と表記してありました。
レートを見る限りではBTC/LTC
では無くLTC/BTC
と同じようです。
他にも取引所によって違いがあるかもしれません。